贄の夜会

〜BOOK DATA〜
"犯罪被害者家族の集い"に参加したふたりの女性が殺された。
ハープ奏者は両手首を切り落とされ、もうひとりは後頭部を石段に叩き
付けられて―。
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いろんなテーマを詰め込んだごった煮のような小説。
それなりに楽しめるが、ご都合主義的なところがなんとも…。
刑事の読みも当たり過ぎ。
何よりも読みながら推理する楽しさを味わえないのが一番の難点か。
章、あるいは文節ごとにそれぞれの登場人物の主観でストーリーが
展開するというよくあるパターンだが、その構成が裏目に出ていて
話にまとまりがない部分と重複が多い感じ。残念。