雨は心だけ濡らす

雨は心だけ濡らす (集英社文庫)

雨は心だけ濡らす (集英社文庫)

かなり久々の北方作品挑戦です。いわゆるハードボイルというのは読んでいてこちらが恥ずかしくなるような文章が多いのですが、ツボにはまるとテンポが良くって一気に読んでしまいます。北方作品は主人公の年齢が若いうちはまだ読めたのですが、主人公の年代がどんどん上になるにしたがって、ドロドロ感が強くなって(ハードボイルドらしさは増すのでしょうが)敬遠するようになりました。今回の作品は主人公が女性ということで大丈夫かな?と思いトライしてみました。結果から言えば多少無理はあるものの、最後まで読み通せる内容でした。そうそう主人公の高齢化といえば、片岡義男作品にもそれを感じます。片岡さんの作品、昔は良く読んだものですが。